3DCADを使用した場合の「視覚的効果」とは?
過去の記事で3DCADを使うと何が起こるのか?という記事を書きました。
その中の1項目である「視覚的効果」について少し詳しく書きたいと思います。
一般的に製造業ではモノ(製品)を製造するために設計→製図→製作という流れで製造を行うと思います。しかし、図面を読む力がなければ
「どんな形なのか?」
「どのような構成なのか?」
などを考えるために、ずーーっと図面と睨めっこをする必要があります。この「図面と睨めっこ」は生産性もなく個人差もでるため無駄な時間であると私は考えております。
即時に&直感的に「形状が分かる」のがポイント!
ここで2Dデータと3Dデータ、どちらも同じボルトを表示してみます。
左側は2Dデータ、右側は3Dデータです。これを見て誰もがボルトとわかるのは3Dデータが大多数だと思います。やはり2DCADでは線の集まりにすぎませんが3DCADになると視覚的に即時に形状が把握できる事がわかります。
一つのボルトを例に挙げてみましたが、それが製品となれば2D図面では多くの線が描かれ読解も複雑になります。
設計したものと現物を比べてみると...「どんな製品を製作するのかが一目瞭然」
では、過去の事例を実際の写真を使って見比べてみたいと思います。
東京メトロ 半蔵門線大手町駅 こちらです。
上が3DCADで実際にモデリングしたもので、下が取付後の製品です。
資料はお出しできないのですが、2Dで描かれた施工図面はこのコーナー部を詳細図面で約3~5ページほどありました。
3Dモデルにしてみると図面を見なくてもどのような製品を製作するのかが一目瞭然となります。
そして、事前に3DCADで検証する事で、問題も起きず取付が完了されました。
ただし重要なポイントもあります。
製品に忠実な3DCADデータが必要となる。
最近では3DCADの普及が進み、沢山の3Dモデリングができるようになりました。
1点だけ重要な事があります。我々、製造現場ではパース図(イメージ用途なもの)ではなく製品に忠実な3DCADデータが必要になります。
製造現場でも使用出来る3D設計が今後どんどん普及してくれば
製造時間(納期)=1/3の時間で製品が完成するでしょう
人材教育=図面の読解力がなくても製品作りが可能になる
品質=数字の打ち間違いや図面の読み間違いがなくなるため確かなものを製作できる
少なくても上記3点は大幅に向上していくと思います。
まだまだ遠い未来の話かもしれませんが、山栄工業では「未来を共に創造する」という理念のもと業界の変革を担う企業になりたいと思っています。
「是非、話を聞いてみたい」「パートナーになりたい!」や「もっと聞かせてくれ!」と言ったお問い合わせも随時お待ちしております。