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2021.05.12ブログ

金属パネルの曲げについて①

板金加工を主としていますと、最も重要になってくるのが曲げ加工になります。
一番の問題は『曲がるか曲がらないか』で製作に大きく影響します。中でも、曲げ寸法が小さかったり長さが長かったり、板厚の問題、金型の問題やさらには機械の構造的の問題であったりが重要になってきます。
設計者さんは図面上ではどのような製品でも作図出来てしまいますので、実際に製作できるように打合せ段階にて話し合っていく物件も多数あります。
そして、デザイン性の観点からもなるべく製造側としては応えていきたいので、全てのノウハウで出来る事・できない事などを常に考えたりします。

どんな機械で曲げるのか?

業界内では「ベンダー」「ブレーキ」などと呼ばれることが多いと思います。また「ブレーキプレス」という呼ばれ方も多々。
ではどのような機械で曲げるのか?コチラです

板金製品で使用するアマダ製プレスブレーキ

コチラは弊社の主力機械 アマダ HG1704という機械です。
機械のサイズは幅6m 高さ3m 奥行1.8mとかなり大きい機械になります。この大きな機械で手のひらサイズの小さな製品から1000x4000くらいのかなり大きい製品まで曲げ加工を行っています。
この機械で170トン程の加圧能力がありスチール材では3.2mmくらいの板厚であれば難なく曲げることが出来てしまいます。
※機械名の【1704】 = 170トン(加圧能力) 4m(加工可能長さ)という意味です。

でも、どうやって曲げるの?

曲げ加工で用いるプレスブレーキの金型と曲げ加工イメージ

動画のように、上金型下金型の間に曲げる板を置き数トンという圧をかけて図面通りの形状にしていきます。寸法はアテに突き当てることで曲がる寸法が決まります。ほとんどが自動制御のため①板を乗せる②アテに突き当てる③ペダルを踏むの3ステップで曲げは出来てしまいますが、寸法や角度の微調整などは部材ごとに調整が必要な場合があります。


曲げ加工作業風景 曲げ加工作業風景

 

大きい製品や長い製品もあるため、時には2人がかりで曲げ加工をすることもあります。

 

つづく

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